この記事では、Filmora11(フィモーラ11)とFilmora pro(フィモーラプロ)の違いについて解説していきます。
Filmora11(フィモーラ11)とFilmora pro(フィモーラプロ)の違い
Filmora11とFilmora proは名前が似ていますが、別の製品であることに留意してください。
Filmoraの公式サイトにてProとFilmora11の比較表があったので掲載いたします。
高度機能 | FilmoraPro | Filmora |
ズームイン・アウト&パン | 〇 | 〇 |
動画の逆再生 | 〇 | 〇 |
動画のスナップショット | 〇 | 〇 |
アクションカメラ編集ツール | 〇 | 〇 |
ブレンドエフェクト | 〇 | 〇 |
縦動画の編集 | 〇 | 〇 |
スピード調整 | 〇 | 〇 |
タイムライン操作用ショートカットキー | 〇 | △ |
GIF対応 | 〇 | 〇 |
オーディオ分離 | 〇 | 〇 |
テキストとタイトルの編集 | 〇 | 〇 |
1クリップで逆再生 | 〇 | 〇 |
トーンカーブ(RGBカーブ) | 〇 | △ |
スリップおよびスライド編集 | 〇 | × |
部分エクスポート(キュー) | 〇 | × |
キーフレーム | 〇 | 〇 |
ビデオトラック数無制限 | 〇 | × |
レイアウトのカスタマイズ | 〇 | × |
合成モード(基本) | 〇 | △ |
オーディオ分離 | 〇 | 〇 |
スコープ | 〇 | × |
不透明度制御 | 〇 | △ |
同期ビデオとオーディオファイルの結合 | 〇 | × |
ルックアップテーブル(LUT) | 〇 | △ |
MXFファイルに対応 | 〇 | × |
ProRes,DNxHD,CinemaDNGなどのフォーマットに対応 | 〇 | × |
トリマーパネル | 〇 | × |
ワークスペースをカスタマイズ | 〇 | × |
HSLの2次カスタマイズ | 〇 | △ |
カラー自動補正 | 〇 | △ |
カラーウィール(YUV) | 〇 | × |
カスタマイズアニメーション | 〇 | △ |
オーディオコンプレッサー | 〇 | × |
音声ノイズ除去 | 〇 | △ |
オーディオエフェクト | 〇 | △ |
透明背景 | 〇 | × |
マスキング | 〇 | × |
モーショントラッキング | 〇 | 〇 |
動画について
動画関連の機能では、色彩調整・エフェクト・編集ツール・モーショングラフィック・トランジションなどの機能がグレードアップされました。
Filmoraのエフェクトはプリセットされており、ドラッグ&ドロップでそのまま使用できるが、FilmoraProのエフェクトのほとんどはカスタマイズが可能です。
カスタマイズとは、各エフェクトに独自のパス値を設定し、映像に反映させることができることです。また、よく使うエフェクトの設定はプリセットとして保存でき、保存したプリセットを次の編集で再利用することで作業効率を上げることができます。
エフェクトは動画の合成にも有効です。Filmoraでは簡単なグリーンスクリーン編集が可能でしたが、FilmoraProでは高度で精密な合成動画を作成することができます。
例えば、FilmoraProのコントロールパネルにあるブレンド効果とエフェクトパネルにあるルミナンスキー効果を組み合わせて、グリーンバック以外の(色に特化した合成)ビデオや画像を追加することができます。
その他、プライバシー保護のためのモーショントラッキングを使ったモザイク効果なども追加できます。エフェクトは、高度な編集機能と組み合わせることで、さらに創造性を広げることができます。
オーディオについて
Filmora Proは、ビデオに欠かせないオーディオの微調整が可能です。
音量調整だけでなく、音声圧縮やノイズ除去も可能です。
また、音声の同期機能も備えています。例えば、カメラとハンディレコーダーで映像と音声を別々に撮影する場合、カメラの内蔵マイクの音声をハンディレコーダーの音声に自動的に合わせることができます。
この音声同期は、2台以上のカメラでインタビュー映像を撮影する場合にも有効です。
映像の色調は、クリエイターのオリジナリティや映像の雰囲気を演出するのに最適な要素です。
プロの映像クリエイターは、私たちが考える以上に多くのシーンで色調を駆使してテーマやムードを表現しています。色へのこだわりは、高品質な映像を制作するための必須条件です。
FilmoraProのトーンカーブ、LUT、YUVなどのツールにより、精密な色を行うことができます。
また、FilmoraProはカスタムLutにも対応しています。自分が使用しているカメラでLog撮影した場合、対応したLutを読み込んで適用することでカラーグレーディングもできます。
キーフレームについて
FilmoraProは、上級者向けのAdobe Premiereとアニメーション向けのAfter Effectをハイブリッドした、フル機能のビデオ編集ソフトウェアです。
FilmoraProは、Adobe PremiereとAfter Effectをハイブリッドした高機能なビデオ編集ソフトウェアです。このソフトに搭載されているほぼ全てのエフェクトは、キーフレームやアニメーションが可能です。
自分に合ったソフトはどっち?
Filmora11とProはコンセプトが違うので、それぞれ向いている人が違います。
Filmora11がおすすめの人
Filmora11は、初級から中級のビデオ編集者におすすめです。
- 動画編集を始めて触る人
- プリセットを使って手軽に動画を作りたい人
- 動画の編集にそこまで時間を割きたくない人
Filmora11のコンセプトは[手軽]で[動画のハードルが低い]です。
なので、これから動画作りを始める方にはとてもおすすめだと思います。
また、プリセットの量も半分くらいなので、細かいことを考えずに手軽に素早く見栄えの良い動画を作りたい方にも向いています。
Filmora Proがおすすめの人
Filmora Proは、中級から上級のビデオ編集者におすすめです。
- 動画編集ソフトにある程度慣れている人
- Premiere ProやDavinci Resolveなどを触ったことがある人
- 動画を本格的に学びたい人
Filmora Proは、その名の通りプロ仕様のソフトウェアです。
エフェクトの微調整は、遊んでみるといろいろと勉強になりますよ。このような編集作業が好きな方、興味のある方におすすめです。
簡単に使えるプリセットの数はFilmora Xよりも少ないので、その分手間がかかります。その反面、エフェクトを自由に調整できるので、可能性は無限大です。そんなことが楽しいと感じられる方は、ぜひ使ってみてください。
まとめ
この記事では、Filmora11(フィモーラ11)とFilmora pro(フィモーラプロ)の違いについて解説しました。